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日本映画と硫黄島 

テーマ:日本映画と硫黄島

邦画、21年ぶりに洋画を上回る

2006年、国内で上映された日本映画の興行収入は、1077億円で過去最高となり、21年ぶりに外国映画(948億円)を上回ったそうです。

邦画、洋画とも、数々の見ごたえのある作品がありましたが、私が注目したのは、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」でした。

クリント・イーストウッドといえば、子供のころに、俳優として「ダーティハリー」シリーズに心をときめかした覚えがあります。

監督としては、前作でアカデミー賞を受賞した「ミリオンダラーベイビーズ」がとても哀しかった。ヒューマニズムと社会問題、家庭問題までも取り込んで描く手腕に、驚きました。あまり資金も使っていなさそうだったし(笑)

「硫黄島からの手紙」は、栗林将軍の常識にとらわれないリーダーシップぶりと、徴兵された若い元パン屋の兵士の想いを中心に、いかに日本軍が硫黄の吹き出る劣悪な環境の中、最後まで戦い抜いたかを追っています。

子供のころ、戦史を読んだとき、圧倒的な制空権、制海権を握られたなかで、洞くつを掘って、モグラ戦術をとったという栗林中将の大胆な発想と、オリンピック・メダリストにもなった西中佐の格好良さ(有名人なので、米軍から降伏を呼びかけられたが応じなかった)が印象に残りました。

不肖・宮嶋氏の写真に胸を打たれる

この映画が印象に残ったのは、もうひとつ理由があります。

知人のカメラマン・宮島茂樹氏(不肖・宮島)が、何度も硫黄島に撮影に出かけているので、最近写真を見せてもらったからです。

大量の艦砲射撃を食らって形の変わってしまった摺鉢山、かがんでやっと歩けるサイズのトンネル、十分サウナ代わりになる暑さの寝床、当時のままの生活道具、そして60年たった今でも回収されていない多くの遺骨・・・

生々しい、いまだ戦時とほとんど変わることのない現場に、言葉を失ってしまいました。

決して援軍がくる可能性はなく、いつか必ず玉砕しなければならなかった運命。どうやって、その状況を自分に納得させていったのか。私にこういった発想、覚悟ができるだろうか?と。

また、生き残って帰還した元日本兵が、戦後再び島を訪れたとき、思わず走り出して、摺鉢山の噴火口に身を投げてしまった。戦争が終わったことを知らずに、4年間も島で生き延びていた人がいた、という逸話も聞きました。

1つのことを違う視点でみる大切さ

イーストウッド監督は、太平洋戦争末期の激戦であった硫黄島の戦いをテーマに、アメリカ軍からみた「父親たちの星条旗」と、日本軍からみた「硫黄島からの手紙」の2本を同時に製作しました。

同じテーマでありながら、視点・アプローチが違うと、こうまで異なったモノに見える、という勉強になりました。

PRの手法でも生かせるコツの1つでしょう。

多くの人は1つの方向からしか物事をみようとしないケースがほとんど。
「そうではなくて、裏から見るとまるで違う景色になりますよ」
「光の当て方で、印象が全然こんなに変わりますよ」などと提示してあげるのも、PRマンの仕事だと思います。

さて「硫黄島からの手紙」は、登場人物が日本人ばかりで、セリフも日本語ですが、実はこれ、アメリカ人の観客にみせるために作った作品です。なのに、われわれ日本人がみても、何の違和感もありません。

こうした歴史の事実を忠実に振り返り、「現代」を問い直すテーマ性のある、観客に問いかける映画を作ったイーストウッド監督に敬意を表します。

同時に、こういう映画を日本人の手で作って欲しかった、という残念な気持ちも残りました。

2006年にヒットした邦画をみると、アイドルやテレビ局の宣伝に負っていたり、わかりやすくて楽しめるものの、すぐ忘れてしまう「お子様映画」が中心なのは、変わりがないようです。

大人がみても、十分に耐えられる、骨太な、深みのある映画を、いま活況を呈しているからこそ、邦画に期待したいものです。


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