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社長日記

代表の伊藤が、これまでメルマガ「広告の達人」の中で、好奇心のままに書き綴った、 時事問題・政治・IT・旅行・スポーツ・ビジネスなどのエッセーをまとめています。

テーマ:アフガン体験記その5<ベッド脇にも手りゅう弾が>

ベッド脇にも手榴弾が

 キャンプ地は、一般の家を接収していたので、作りは土の壁に、土の床
で、いくつかの部屋に分かれている、といったものでした。

しかし、大きく違うのは、部屋のインテリア。つまり、置いてあるものです。

普通なら、家具やら雑貨などであふれていると思うのですが、
ここでは、銃や弾薬があちこちに無造作に置いてありました。

とくに驚いたのは、壁にぶら下がっている、たくさんの手榴弾!

ベッドの脇にもゴロゴロしているので、
「もし寝ているうちに、寝返りを打って、うっかり触ってしまったら、
爆発するのではないか?」
と怖くなり、おちおち眠ることもできませんでした。

(実際にはピンを抜いてから、ショックを与えないと爆発はしないのだが、
このときはそんなことまで考える余裕がなかった)


人殺ししかできない少年たち


少し慣れて、周りを見渡してみました。

気がついたのは、中学生くらいの男の子が、炊事や洗濯などの家事をさせ
られていたこと。前にも書きましたが、女子どもは危険を避けるため、国
外に逃げているため、少年たちがその代わりをしているのでした。

ただし、少年といえど立派な兵士でもあり、小銃をいつも肩から提げなが
らの仕事です。

皿を井戸で洗っている、あどけない笑顔をみていると、
「生まれてこの方、戦争しか知らないで育つと(79年にソ連がアフガン
侵攻して以来、この時点ですでに12年が過ぎていた)、どういう人格に
なってしまうのだろう?」
という疑問が沸いてきました。

学校へ行ったことは一度もあるはずがなく、読み書きもできません。
ただ、敵を殺す方法だけ教えられて、成長してきたのです。

日本では、誰もが何の疑問をもつこともなく、10代を学校に通って過ご
し、知識や社会について学びます。ろくに勉強をしなくても、日本語の読
み書きや友人を作ったりという経験ができます。親の保護も当たり前のよ
うに受けられ、衣食住が保証されています。

しかし、この少年たちは、自分を守るのは銃だけであり、たとえ戦いが終
わっても、なんの知識も仲間も、手に職もなく、何もすることができない
のです。

そんなことを考え、ボーゼンとなりつつ、平和のありがたさを改めて噛み
しめました。


敵か味方か

「生きて帰れないかもしれない」
と後悔したものの、今さらどうしようもありません。

次第に、どうやって逃げ帰ろうかと探りを入れ始めました。
それはこんなこともあったからです。

ふだんはインドなどと同じく野菜カレーが中心の食事だったのですが、
ある日、食卓にチキン料理が並んでいました。

「(鳥は高いので)今日は豪勢だな」
と思っていたら、私のバッグの財布から、現金が減っていました。
知らないうちに盗まれたようです。

まさか抗議するのも恐ろしく、黙っていましたが、いい気分はしませんで
した。だいたい呼ばれてきたわけでもなく、彼らにとってみたら、<カモ
がネギをしょってきた>くらいのものだったでしょう。

敵ではなさそうだが、かといって仲間でもないので、面倒になったら、銃
を向けてくる可能性さえあります。

さっさと離脱しなければ。
突き進むことばかり考えていたのが、初めて撤退を考えるようになりました。

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