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社長日記

代表の伊藤が、これまでメルマガ「広告の達人」の中で、好奇心のままに書き綴った、 時事問題・政治・IT・旅行・スポーツ・ビジネスなどのエッセーをまとめています。

テーマ:アフガン体験記最終回「逃げ帰る」

逃げ帰る


 ゲリラのキャンプ地から、どうやって再び国境検問所を突破し、パキス
タン側へ戻ってきたのか、実はあまり記憶に残っていません。

赤茶けた大地で死ぬことが恐ろしくなり、撤退を考え始めてから、おそら
く適当な理由をつけて、一目散に逃げ帰ったのだろうと思います。

パキスタンに戻るやいなや、私は荷物を預けてあった安ホテルにこもり、
まったく動けなくなってしまいました。

部屋に閉じこもり、食事らしい食事もせず、しばらく下痢と嘔吐に苦しめ
られました。

別に病気になったわけではありません。
極度の緊張感から開放され、一気に疲れが出たのでしょう。


自分を見つめなおす契機に

この体験は、私にいくつもの{変化}をもたらしました。

まずは<戦争と平和について>

生まれながらに、平和で豊かな日本に生を受け、それがごく当然であると
思っていましたが、それは単なる偶然に過ぎなかったと、わかったこと。

かつては日本でも戦争が当たり前の時代があり、その積み重ねの上に現代
があり、多くの犠牲者のあとに、自分が生まれてきたこと。

偶然とはいえ、幸福な時代に生まれた自分を素直に喜び、その責任として、
平和をこのまま維持しなければならない=放っておいたら、いつでも戦争
は起きる、と理解したこと。

そのために、自分に何ができるか、真剣に考え始めました。


生きるとは、戦うこと

いっぽうで、別の考えも浮かぶようになりました。

それは、<生きるとは、戦うこと>

アフガニスタンでは、実際に銃を持っての戦いでしたが、そうでなくても、
他の途上国においては、年端もいかない少年たちが明日の糧を求めて、必
死になって生きていました。

街での物売りであったり、ときには物乞いでもありました。敵といっても、
人とは限らず、差別であったり、貧困や飢えであったりしました。

私はそうしたモノとは無縁でした。
にもかかわらず、恵まれて育った自分が、環境に甘え、文句ばかりをいい、
ろくに努力していなかったことを、ひどく恥じるようになりました。

戦うとは、敵と戦うことだけでなく、自分と戦うことでもある、
ともわかりました。

「俺はいま戦っているか?」

その後、不平や不満が心に生じると、折に触れてこうやって、
自分に問いかけるようにしています。

あのときの少年たちの笑顔を思い出しつつ。


(追記)

アフガンではその後も内戦が続き、今でもアメリカから攻撃を受け続けて
います。オバマ次期大統領も、イラクからの撤退は主張していますが、
アフガンにはさらに戦力増強をするようです。アフガンには、いったい
いつになったら、平和が訪れるのでしょう。

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