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社長日記

代表の伊藤が、これまでメルマガ「広告の達人」の中で、好奇心のままに書き綴った、 時事問題・政治・IT・旅行・スポーツ・ビジネスなどのエッセーをまとめています。

テーマ:インドみてある記その7

前回は、「インドみてある記その6」でしたね。
「村を歩く」「電気なし、水道なしの暮らし」「経済成長に乗る人、変わ
らぬ人」などでした。

聖地ベナレスへ

 ブッダガヤーをあとにした私は、再び夜行列車に乗り、ベナレス(バラ
ナシともいう)へ向かいました。

ブッダが現れる前から開けていたというベナレスの街は、大変古くて、現
在も大都会です。道路も古いだけに、大量の車とバイクと自転車と牛たち
が、押し合いへしあいしながら、蛇行して流れています。

ここは、インド人が、
「死ぬまでに一度は訪れたい」
「死んだら、ここで埋葬してほしい」
と願う、ヒンズー教で一番の聖地です。

日本では、死体が川を流れている、とか、のら犬が死体を食べている、な
どといったキワモノ的な印象で語られることも多いのですが、それらはい
ずれも宗教上の理由によるもので、インド人にとっては、とても崇高な儀
式の結果なのです。

参考:遠藤周作「深い河」(わけありの日本人がベナレスを旅する小説)

夜明けの沐浴をみにいく

さっそく翌朝、ヒンズー教徒の儀式である、沐浴を見学に出かけました。

まだ朝5時前というのに、たくさんのインド人()が群れをなして、川の
ほとり(ガートという階段状になっている場所)に押しかけ、ボヤボヤし
ていると、ドツかれてしまいます(笑)

一心不乱に経文を唱えながら水をかぶる人、頭まで水に浸かる行為を繰り
返す人、持ってきたコップやバケツに水を汲む人、彼らに花を売る人、食
べ物屋などなど、ゴチャゴチャになっており、火事場の大騒ぎのようです。

輪廻転生を繰り返すという考え方のヒンズー教では、死ぬとこの川に帰り、
また来世に生まれ変わってくるといいます。来世に人間として戻れるよう
(虫や獣になることもあるらしい)、願いを込めて祈るのです。

河原の一角には、青空火葬場があります。
亡くなった人をここまで親族が運んできて、火葬にします。屋根や囲いが
ないので、誰でも遺体を焼いているのがみられます。

焼き終わると、そのまま川に流され、その人の魂はあの世に帰っていきます。

川の流れはとても濁っていて、茶色をしています。おそらく水中にはとん
でもなく、さまざまなものが沈澱しているのでしょうが、誰もそんなこと
はいいません。

地元の人にとっては、生活の場でもあるので、沐浴や火葬をしている隣で、
洗濯をしたり、体をせっけんで洗ったりしています。

死を正面からみつめる聖なる場所でありながら、生きる人の暮らしの場所
でもある。混沌(カオス)としたインドを体現する場所として、初めて見
た時は、めまいがしました。

死を考えると、生を考える

日本では、火葬場でガスで焼かれてしまうので、終わった後、親族が骨を
拾うだけです。お正月や試験のときくらいしか、祈ることもしません。

亡くなるのもほとんどが病院であり、地下の霊安室から運ばれてしまうの
で、現代では死を正面からみることがなくなっています。

「死ぬことを真剣に考えないから、生きることを真剣に考えないのだ」
という言葉があります。

確かに、飢えや戦争などがあれば、死が身近にあり、どうやってそこから
逃れるか、つまり生き抜くかを一生懸命考えねばなりません。

しかし、今の日本では、いくら不況とはいえ、死がまじかに迫ることはめ
ったになく、元気でありさえすれば、なんとか生きていくことができます。
なんとなくでも、生活はできるのです。

平和で豊かな社会の恩恵を受けているのを当然としてきた我々ですが、一
方で、ふわふわ、もやもやとした、漠然とした生き方をしてしまいがちな
風潮につながっている気もしました。

今一度、真剣に自分がいきているのか?
自問自答してみよう。
そんな気持ちになりました。

(つづく)

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